フリーター・アルバイトの方で、これから一人暮らしの物件を探す方もいらっしゃると思います。
「良い物件を見つけたい!だけど入居審査が心配…」
このような不安をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか?
まず結論だけ先にお伝えしますと、
フリーター・アルバイトの方でも一人暮らしの入居審査に通過することができます!
正社員でお勤めされている方に比べて選択できる物件は少なくはなるものの、フリーター・アルバイトだからといって賃貸物件を借りられないということはありません。
ですので賃貸の入居審査にそこまで不安にならなくても大丈夫です。
今回は賃貸不動産会社に勤める筆者が、
フリーター・アルバイトでも一人暮らしの入居審査に通る5つの方法
を中心として、フリーター・アルバイトの方の入居審査について詳しく解説していきます。
また、それに加えて、
- 審査に落ちてしまうケース
- 賃貸審査・賃貸契約に必要なもの
- 審査に掛かる日数
上記の点についても詳しく解説をしていきますので、ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。
フリーター・アルバイトの方が一人暮らしの入居審査に通る5つの方法
それではまずフリーター・アルバイトの方が一人暮らしの入居審査に通る5つの方法を解説していきます。
- 所得証明書の提出
- 残高証明書の提出
- 代理契約
- 連帯保証人を立てる
- マンスリー契約
上記5つの方法となります。
ひとつひとつ詳しく解説していきます。
①所得証明書の提出
1つ目の方法は、現在の収入を証明する所得証明書の提出で入居審査を受ける方法です。
所得証明書は、
- 給与明細書(3か月分ほど)
- 源泉徴収票
上記どちらかを提出をして収入を証明して審査を受ける形が多いです。
だいたい月収の1/3よりも低い家賃を選択することで、収入面で審査に落ちてしまうことは無くなるでしょう。
社会保険証を提出することで入居審査がスムーズに
さらに社会保険証をお持ちの方は、社会保険証も提出することで入居審査がスムーズになります。
社会保険証を提出することで、
- 在籍確認
- 一定以上の雇用
上記2点を証明することができるからです。
ですので社会保険証をお持ちの方は、
「運転免許証やパスポート」
などの顔写真付きの身分証と併せて社会保険証を提出することで、スンナリと入居審査に通過できる可能性が高くなります。
②残高証明書の提出
2つ目の方法は残高証明書の提出です。
月収や年収があまり高くない方の場合は、残高証明書の提出(預貯金審査)で入居審査に通過することもできます。
ただし、残高証明書の提出で入居審査を受けることができる不動産会社はそこまで多くありません。
残高証明書の提出で審査を受けたくても、不動産会社によっては不可となる場合もありますので予め確認しておくと良いでしょう。
③代理契約
3つ目の方法は代理契約です。
代理契約とは、入居者本人ではない方が代わりに契約者となる契約方法です。
よく代理契約が用いられる例として学生の方の賃貸契約が挙げられます。
学生の方の場合は、契約者をご両親として入居者を学生本人とする賃貸契約が一般的です。
このようにフリーター・アルバイトの方であまり月収や年収が高くない場合でも、代理契約とすることで審査に通過できる可能性もあります。
代理契約で契約者となる方は原則、
「親族の方でしっかりとした収入がある方」
となります。
また、代理契約に関しても代理契約が可能な不動産会社はそこまで多くはございませんのでご注意ください。
④連帯保証人を立てる
4つ目の方法は連帯保証人を立てる契約方法です。
契約者本人はそのまま入居者本人として、連帯保証人を立てて連帯保証人にも家賃支払い義務を生じさせることで審査に通過できる可能性があります。
ただ、近年の賃貸契約では連帯保証人を立てず家賃保証会社を利用することが一般的となっており、連帯保証人を立てて契約できる不動産会社も多くはありません。
また、連帯保証人を立てて契約する場合は、連帯保証人の実印や印鑑証明書が必要となり契約の手間が増えることもデメリットとなります。
⑤マンスリー契約
最後の5つ目の方法はマンスリー契約です。
アパートを借りる方法は通常の賃貸契約だけではありません。
マンスリー契約や短期契約といった契約方法でもアパートを借りることができます。
マンスリー契約や短期契約では、契約時に利用期間分の費用を一括前払いする契約がほとんどです。
そのため毎月の家賃の支払いがありませんので、通常の賃貸契約のように家賃保証会社を利用しての入居審査は行われず、ほぼ誰でもアパートを借りることができます。
マンスリー契約で有名な不動産会社と言えばレオパレスですね。
また、あまり知られていませんが、大東建託も家具家電付きマンスリー契約を行っています。
レオパレス・大東建託の入居審査についての詳細記事がございますので、よろしければ参考にご覧ください。
フリーター・アルバイトの方が一人暮らしの入居審査に落ちるケース
フリーター・アルバイトの方でも5つの入居審査に通る方法がありますが、やはり正社員として勤めている方に比べて入居審査は厳しくなります。
ここではフリーター・アルバイトの方が一人暮らしの入居審査に落ちるケースをまとめました。
- フリーター・アルバイト不可物件
- 個人信用情報にキズがある
- 家賃滞納歴がある
- 収入に見合わない家賃を選択
- 言葉づかいや態度、身なりが悪い
それぞれ解説していきます。
フリーター・アルバイト不可物件
物件によっては、
「フリーター・アルバイト不可」
としている不動産会社もあります。
このような物件の場合は入居審査に落ちてしまうというよりも、そもそも入居審査を受けることができません。
ですので、お部屋探しをされる際には不動産会社にフリーター・アルバイトであることを正直に告げ、審査が可能な物件を紹介してもらうことがスムーズに良い物件を見つけるコツと言えます。
個人信用情報にキズがある
近年の賃貸契約では、連帯保証人の代わりに家賃保証会社に加入することが一般的です。
家賃保証会社には、クレジットカード会社などの信販会社が運営する「信販系の保証会社」があります。
信販系の保証会社の場合、
- クレジットカードの滞納歴
- 携帯代の滞納歴
- 自己破産歴 など
個人信用情報を元に審査を行います。
そのため上記のような個人信用情報にキズがある方の場合は高確率で審査に落ちてしまいます。
個人信用情報にキズがある方の場合は、信販系の保証会社を利用しない不動産会社の物件に切り替えたり、契約者名義を変更するなどの対処が必要です。
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家賃滞納歴がある
また、家賃保証会社の中には、
全国賃貸保証業協会(LICC)
と呼ばれる保証協会に加盟している保証会社もあります。
LICCに加盟している保証会社は、加盟している保証会社同士で家賃滞納歴などの情報を共有することができます。
LICCに加盟している保証会社一覧(LICCの公式サイトへ飛びます)
ですので、過去に家賃を滞納したことがある方の場合だと入居審査に落ちてしまうこともあります。
また、これから審査を受ける不動産会社の物件で過去に滞納歴がある方も高確率で審査に落ちてしまうでしょう。
収入に見合わない家賃を選択
収入に適していない家賃の物件を選択すると審査に落ちてしまう可能性が高いです。
先ほども少しお伝えしましたが、基本的に高くても月収の1/3以下の家賃の物件を選択するようにしましょう。
また、残高証明書の提出(預貯金審査)で審査を受ける場合、あまりに高すぎる家賃の物件を選択すると入居審査に落ちてしまうこともあります。
残高証明書の提出で審査を受ける場合、最低でも家賃1年分程の預貯金残高となる家賃の物件を選択すると良いです。
また、収入に対しての適正な家賃ついて詳しく解説している記事もございます。
下記の記事もぜひ参考にご覧ください。
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言葉づかいや態度、身なりが悪い方
不動産会社に対しての言葉づかいや態度、身なりが悪い人は「入居後にトラブルを起こす人物」と判断されて入居審査に落ちてしまう可能性があります。
不動産会社に来店する時には言葉づかいや態度、身なりにはできる限り気を付けるようにしましょう。
また、反社会的勢力・犯罪歴・前科がある方なども入居審査に通過することができません。
フリーター・アルバイトの方の賃貸審査・契約に必要なもの
フリーター・アルバイトの方の賃貸審査・契約に必要なものをまとめました。
・身分証
・印鑑
★所得証明での審査の場合
・給与明細書や源泉徴収票
★預貯金審査の場合
・残高証明書
★代理契約の場合
・代理契約者の身分証、印鑑
身分証・印鑑の基本的な必要書類に加えて、契約内容に応じて必要書類が異なっていきます。
また賃貸契約を結ぶ際には、
- 住民票(不動産会社によって必要なケースあり)
- 車検証(駐車場も契約する場合)
- 連帯保証人の実印と印鑑証明書(連帯保証人が必要な場合)
上記の書類も必要となります。
また、不動産会社や家賃保証会社によっては上記以外にも必要な書類が追加される場合がございますのでご注意ください。
フリーター・アルバイトの方の入居審査に掛かる日数
契約する不動産会社や利用する保証会社によっても異なっていきますが、入居審査に掛かる日数はおおよそ2日~3日程です。
しかしながら、
- 申込書に不備がある
- 必要書類に不備がある
- 不動産会社の定休日をまたぐ
- 不動産会社や保証会社側が連絡をし忘れる
など…さまざまな理由で審査結果が遅れてしまう可能性もあります。
申込の不備や必要書類の不備がある場合は、早急に対応するようにしましょう。
入居審査の結果が3日以上経っても出ない場合は一度担当スタッフに確認をしてみることをおすすめします。
また、入居審査に掛かる日数に関して詳しく解説している記事もございます。
よろしければ下記の記事も参考にご覧ください。
<関連記事>
まとめ
今回はフリーター・アルバイトの方の入居審査について詳しく解説をしました。
フリーター・アルバイトの方でも賃貸物件を借りることは決して難しくありません。
正社員でお勤めされている方に比べると選択肢の幅は狭まりますが、フリーター・アルバイトの方でも入居審査が可能な物件は多くあります。
ぜひ今回の記事を参考に、スムーズに入居審査に通過していただけましたら幸いです。