賃貸契約を結ぶ前に必ず立ちはだかる賃貸の入居審査。
これからお部屋探しをされる方で入居審査に不安を感じている方もいらっしゃると思います。
入居審査に通過しなければ希望の物件に入居することはできないので、
- 入居審査に落ちる割合はどのくらいか
- 入居審査に落ちる理由はなにか
など…さまざまな疑問や不安をお持ちになられているのではないでしょうか。
そこで今回は賃貸不動産会社に勤める筆者が、
賃貸の入居審査に落ちる割合や落ちる理由
について詳しく解説をしていきます。
入居審査の前に事前に落ちる割合や落ちる理由を知っておくことで、入居審査に対する不安も和らぐことと思います。
ぜひ最後までお読みいただけましたら幸いです。
入居審査に落ちる割合は2割前後
まずは入居審査に落ちる割合から詳しく解説をしていきます。
さっそく結論からお伝えしますと、
入居審査に落ちる割合は2割前後となります。
ですので、全体の約80%ほどの方は問題なく入居審査に通過できるということです。
しかしこの数値はあくまで筆者がこれまでに賃貸契約を仲介してきた経験を元にお伝えしている数値です。
実際にはもう少し高い可能性や低い可能性もございますが、その他多くのインターネット上の意見も「入居審査に落ちる割合は2割前後」としています。
よって2割前後という数値は、少なくとも大きなズレは生じていないと思います。
入居審査の結果は不動産会社・保証会社によって大きく異なる
しかし、この2割前後という数値はあくまで入居審査を全体的に見た数値です。
賃貸の入居審査は不動産会社や利用する保証会社によって大きく異なっていきます。
入居審査が厳しい不動産会社や保証会社では3割4割ほどの確率で入居審査に落ちてしまうこともあります。
反対に入居審査が甘い不動産会社や保証会社では9割以上の確率でほぼ誰でも入居審査に通過できる不動産会社や保証会社も存在します。
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入居審査のパターンは大きく5つに分けられる
ここでは少し細かく賃貸の入居審査について解説していきます。
近年の入居審査では連帯保証人の代わりに家賃保証会社を利用する入居審査が一般的です。
家賃保証会社とは、契約者が家賃を滞納してしまった際にオーナーの家賃保証として代わりに家賃を払ってくれる会社のことです。
家賃保証会社には信販会社が運営する信販系の保証会社だったり、独自の審査基準で審査を行う独立系の保証会社など多くの保証会社が存在します。
そして賃貸の入居審査は大きく下記の5つのパターンに分けられます。
- 個人信用情報を元に審査を行う信販系の保証会社
- 全国賃貸保証業協会(LICC)に加入している保証会社
- 独自の審査基準で審査を行う保証会社
- 保証会社を利用せず連帯保証人を立てる不動産会社
- 保証会社も連帯保証人も利用せず独自の入居審査となる不動産会社
一番上から順に入居審査が厳しい順となっています。
それぞれ詳しく解説していきます。
①個人信用情報を元に審査を行う信販系の保証会社
一番厳しい入居審査のパターンが個人信用情報を元に審査を行う信販系の保証会社の入居審査です。
- クレジットカードの滞納歴
- 携帯代の滞納歴
- 自己破産歴
など…個人信用情報にキズがある方の場合は信販系の保証会社の審査に高確率で落ちてしまいます。
個人信用情報にキズがある方の場合は信販系の保証会社を利用する不動産会社の物件は避けるべきと言えます。
②全国賃貸保証業協会(LICC)に加入している保証会社
家賃保証会社の中には全国賃貸保証業協会(LICC)に加入している保証会社も多いです。
LICCに加盟している保証会社は、加盟している保証会社同士で家賃滞納歴などを共有することができます。
そのため過去にLICCに加盟している保証会社で家賃滞納歴がある方の場合、別のLICCに加盟している保証会社を利用する物件でも審査落ちてしまう可能性が高くなります。
③独自の審査基準で審査を行う保証会社
信販系ではなくLICCにも加盟していない保証会社も存在します。
このような保証会社は独自の審査基準で審査を行うので、個人信用情報にキズがある方でも家賃滞納歴がある方でも関係なく審査に通過できる可能性が高いです。
家賃保証会社の中でも独立系の保証会社は審査がかなりゆるいです。
④保証会社を利用せず連帯保証人を立てる不動産会社
近年は多くの不動産会社で上記のような家賃保証会社を利用して入居審査を行います。
しかし、保証会社を利用せずに連帯保証人を立てて賃貸契約を行う不動産会社も存在します。
このような不動産会社の物件では、契約者と連帯保証人がしっかりと家賃を支払える能力がある方であれば審査に落ちてしまうことはほとんどないでしょう。
⑤保証会社も連帯保証人も利用せず独自の入居審査となる不動産会社
数は少ないですが、保証会社も連帯保証人も利用せずに不動産会社独自の審査基準で審査を行う不動産会社も少なからず存在します。
このような不動産会社の入居審査は過去にその不動産会社の物件で家賃滞納歴やトラブル歴がなく、しっかりと家賃を支払える能力がある方であれば審査に落ちてしまうことはないでしょう。
入居審査に落ちる1番の理由
ここまで入居審査に落ちる割合や、入居審査のパターンなどを解説してきました。
上記の内容を含めて入居審査に落ちる1番の理由をお伝えしていきます。
入居審査に落ちる1番の理由は、
個人信用情報にキズがある場合です。
上記の入居パターンのところでも解説を致しましたが、個人信用情報にキズがある方は信販会社が運営する信販系の保証会社の審査に高確率で落ちてしまいます。
個人信用情報にキズがある方は信販系の保証会社を避ける
個人信用情報にキズがある方の場合は信販系の保証会社を避けたほうが無難です。
信販系の保証会社を避けて独立系の保証会社の審査とすれば個人信用情報を確認することはありませんので、審査に全く悪影響がありません。
保証会社は不動産会社や物件によってそれぞれ異なっていきます。
そのため個人信用情報にキズがある方は担当の営業マンに信販系の保証会社以外の物件をお願いすることでスムーズなお部屋探し・入居審査を行うことができるでしょう。
また、個人信用情報にキズがある方の入居審査については下記の記事にてさらに詳しく解説をしています。
ぜひ下記の記事も参考にご覧ください。
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【入居審査落ち確定!?】クレジットカードの滞納と賃貸審査の関係
その他に入居審査に落ちてしまう理由
入居審査に最も落ちてしまう理由は個人信用情報にキズがある場合ですが、その他にも入居審査に落ちてしまう理由はあります。
その他に多い理由としては、
- 収入に対して高すぎる家賃の物件を選択
- 過去に家賃滞納歴やトラブルがある不動産会社や保証会社
- 言葉づかいや態度、身なりが悪い
上記3つの理由も入居審査に落ちてしまう多い理由です。
収入に対して高すぎる家賃の物件を選択
収入に適していない家賃を選択すると審査に落ちてしまうこともあります。
選択する家賃は高くても月収の1/3以下の物件を選択するようにしましょう。
また、収入に適した家賃額に関しては下記の記事を参考にご覧ください。
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過去に家賃滞納歴やトラブルがある不動産会社や保証会社
過去に家賃滞納歴やトラブル歴がある不動産会社や保証会社の物件も高確率で審査に落ちてしまう要因です。
過去にトラブルを起こしてしまった不動産会社は避けるべきと言えます。
言葉づかいや態度、身なりが悪い
軽視されがちですが言葉づかいや態度、身なりが悪いと「入居後にトラブルを起こす人物」と判断されて入居審査に落ちてしまう可能性があります。
また、言葉づかいや態度が悪い人に対して担当の営業マンは積極的に初期費用や家賃の値引き交渉など行ってくれません。
結果、様々な点で損をすることになってしまいます。
不動産会社や担当の営業マンに対しては言葉づかいや態度に気を付けるようにしましょう。
保証会社や不動産会社も入居審査で落としたくない
ここまでお読みいただいた方の中には、もしかすると賃貸の入居審査に対してさらに不安を強めてしまった方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、最後にお伝えしたいことは、
家賃保証会社も不動産会社もオーナーも、入居希望者を審査で落としたくはないということです。
建物を管理する不動産会社やオーナーは入居が決まれば初期費用の売り上げや毎月の家賃収入が入ります。
仲介不動産会社には仲介手数料が入ります。
家賃保証会社には保証料が入ります。
近年の賃貸事情は供給過多によって、貸主よりも借主側が強い傾向にあります。
貸主側で入居者の奪い合いが行われている中で、せっかくきた入居希望者を審査で落としたくはないのです。
しかし、当然家賃をしっかり支払ってもらわなくてはいけませんし、入居後にトラブルが発生するのは不動産会社やオーナーも面倒です。
そのため最低限の入居審査基準を設けて行われているのが近年の賃貸入居審査と言えます。
ですので基本的には安定して家賃を支払える証明が出来る方であれば入居審査で落ちてしまうことはほとんどありません。
賃貸の入居審査に過度に不安にならなくても大丈夫ですよ。
まとめ
今回は賃貸の入居審査の落ちる割合や落ちる理由について詳しく解説しました。
入居審査は基本的にほとんどのケースで問題なく通過することができます。
しかし個人信用情報にキズがある方は信販系の保証会社を利用する不動産会社の物件に高確率で審査に落ちてしまうので注意が必要です。
ぜひ今回の記事を参考にしていただきスムーズに入居審査に通過していただけましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたが入居審査に通過し、良いお引越しができることを祈っています。