これから賃貸の入居審査を受ける方も多くいらっしゃると思います。
そして入居審査を受ける方が疑問に思うこととして、
「賃貸の入居審査に掛かる日数はどのくらいなのか」
ということではないでしょうか。
賃貸の入居審査に通ったら引越し業者に連絡をしたり、家具家電を買い揃える人もいらっしゃるでしょう。
また、万が一入居審査に落ちてしまった場合は改めて物件を探し直さなければいけません。
入居審査に掛かる日数によっては入居予定日に間に合わなくなる方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこで今回は賃貸不動産会社に勤める筆者が、
「入居審査に掛かる日数」
について詳しく解説をしていきます。
この記事をお読みいただくことで入居審査の日数に関する疑問は解消されるはずです。
入居審査に掛かる日数は2日~3日
入居審査に掛かる日数は平均して2日~3日程です。
近年は家賃保証会社を利用して入居審査をする不動産会社が多く、家賃保証会社の入居審査は即日で出ることも珍しくありません。
そのため、申し込み当日に入居審査の結果が出ることも多いです。
また、管理会社やオーナー審査に比重が置かれている入居審査もあります。
その場合は家賃保証会社の審査と違い、結果が出るまでに1週間前後掛かってしまうこともあるでしょう。
入居審査に掛かる日数は、契約する物件によって大きく異なるということです。
入居審査の日数と流れ
ここでは具体的に入居審査がどのような流れで行われていくのか、審査日数と合わせて見ていきます。
①入居申込書の記入・身分証の提出(当日)
②家賃保証会社の審査(当日~1日)
③管理会社・オーナー審査(1日~3日)
④入居審査結果の連絡(1日~3日)
①入居申込書の記入・身分証の提出(当日)
まずは入居申込書の記入と身分証の提出です。
不動産会社や家賃保証会社によっては所得証明書や残高証明書などの追加書類が必要なケースもあります。
②家賃保証会社の審査(当日~1日)
入居申込書と身分証などの必要書類に不備がなければ家賃保証会社の審査がスタートします。
入居申込書に不備があったり必要書類が揃わないといつまで経っても家賃保証会社の審査がスタートしません。
結果、入居審査の日数が非常に掛かってしまうことになります。
申込書や必要書類に不備がなければ、家賃保証会社の審査は当日から1日で完了することがほとんどです。
③管理会社・オーナー審査(1日~3日)
賃貸の入居審査は家賃保証会社の審査だけではなく、管理会社・オーナー審査も行います。
しかし、管理会社・オーナー審査は本腰を入れて行われることはほとんどありません。
家賃保証会社の審査に通過していれば、家賃滞納リスクの保証が取れているからです。
逆を言えば、
家賃保証会社の審査に落ちる=管理会社・オーナー審査もNG
ということになります。
④入居審査結果の連絡(1日~3日)
家賃保証会社・管理会社・オーナー審査に全て通過したら審査承認ということになります。
家賃保証会社の審査が当日に出て、管理会社・オーナー審査もほとんど力を入れない不動産会社の物件であれば入居申し込みの当日に結果が出るという仕組みです。
反対に管理会社やオーナーが厳しい物件の場合だと、管理会社やオーナー審査で時間を取られて審査結果の日数が掛かってしまう形となります。
それでも入居申し込みから3日程で結果が出ることがほとんどです。
入居審査の結果が遅れてしまう原因
上記のように、入居審査に掛かる日数はだいたい2日~3日程で結果が出ることが多いです。
しかし上記の例はあくまでスムーズに入居審査が進められた場合の結果です。
さまざまな原因が重なって、入居審査の結果が一週間以上経っても出ないなんてことも稀にあります…
おもな入居審査の結果が遅れてしまう原因は以下のとおりです。
- 入居申込書に不備がある
- 不足書類がある
- 保証会社からの電話確認が取れない
- 不動産会社の定休日をまたぐ
- 管理会社やオーナー審査が厳しい
- 不動産会社や家賃保証会社によるミス
- オーナーが長期不在
上記7つの審査結果が遅れてしまう原因があります。
これらに該当してしまうと審査日数が通常よりも掛かってしまうので注意が必要です。
それぞれの項目で詳しく解説をしていきます。
入居申込書に不備がある
入居申込書の不備は審査が遅れる大きな原因の一つです。
よくある入居申込書の不備としては、
- 勤務先の詳細が空白
- 緊急連絡先の勤め先や住所が不明
などです。
緊急連絡先の方の情報は、どこの不動産会社の入居申し込みでも必要となりますので事前に確認しておくことがベストです。
不足書類がある
入居審査には身分証や所得証明書などの書類が必要なケースがあります。
このような必要書類が揃うまでは入居審査は一度保留となってしまい審査結果が遅れてしまいます。
不動産会社から指示された書類は早急に提出するようにしましょう。
保証会社からの電話確認が取れない
入居審査の際に家賃保証会社から意思確認による電話連絡が入ることがあります。
入居者本人と連絡が取れないことはほとんどありませんが、緊急連絡先の方と連絡が付かないケースは非常に多いです。
緊急連絡先になっていただく方には、事前に家賃保証会社から連絡が入ることを伝えておくとスムーズです。
不動産会社の定休日をまたぐ
不動産会社の定休日をまたぐ場合も審査が遅れてしまう大きな原因です。
やっかいなパターンとして、
物件の管理会社(火曜日定休)
仲介不動産会社(水曜日定休)
火曜日水曜日で管理会社と仲介不動産会社が休みとなり審査が遅れてしまう可能性もあります。
また、火・水曜日定休の不動産会社も少なくありませんので注意が必要です。
入居審査は土日でも行われる?
一般的には不動産会社の定休日は水曜日であることが多いです。
入居審査の中心となる家賃保証会社も土日は営業しているところがほとんどですので、土日に入居審査が滞ってしまう可能性は低いです。
しかし、土日が定休日となっている不動産会社もそれなりに存在します。
土日の入居審査については下記の記事で詳しく解説をしていますので参考にご覧ください。
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管理会社やオーナー審査が厳しい
先ほどの入居審査の流れでご説明した、
③管理会社・オーナー審査(1日~3日)
の部分ですね。
ほとんどの管理会社やオーナーは、
「家賃保証会社の審査がOKであれば即OK」
となります。
しかし、管理会社やオーナー審査が厳しい物件の場合だと入居審査が一週間前後掛かることも少なくありません。
具体例としては、大和リビングの入居審査は厳しく一週間前後掛かるケースが多いです。
大和リビングの審査に関しては下記の記事にて詳しく解説をしています。
よろしければ参考にご覧ください。
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オーナーと連絡が付かない
オーナー審査に比重を置く入居審査で、
「オーナーと連絡が付かず審査結果を出すことできない…」
といった状況も稀にあります。
近年は入居審査に関しても管理会社に一任しているオーナーがほとんどですが、オーナーが自主管理している物件や厳しいオーナーの場合はオーナーと連絡が付かずに審査が遅れてしまうこともあります。
不動産会社や家賃保証会社によるミス
不動産会社や家賃保証会社によるミスなども審査が遅れてしまうよくある原因の一つです。
たとえば管理会社がうっかり家賃保証会社の審査にかけ忘れていたケースなどですね…
賃貸の入居審査では多くの会社と多くの人が関わることになります。
どこかしらで問題やミスが発生して、入居審査の結果が10日以上出ないなんてこともたまにあります。
審査結果を少しでも早く出すには…
入居審査の結果を少しでも早く出すために、
- 申込書の不備・不足書類の徹底
- 審査状況を随時確認する
上記の点を意識して行動することは非常に大切です。
特に不動産会社や家賃保証会社によるミスによって審査が遅れてしまっていることは大いにありますので、
「審査状況の確認で仲介不動産会社に電話したらすぐに審査承認の連絡がきた」
なんてこともザラにありますよ。
まとめ
今回は賃貸の入居審査に掛かる日数について詳しく解説をいたしました。
入居審査に掛かる日数は年々早くなっており、
「入居申し込み当日にすぐ審査結果が出た」
ということも珍しくありません。
しかし反対に、
「待てど暮らせど審査結果の連絡がこない…」
なんてこともあります。
そのようなことにならないためにも申込書の不備や不足書類に対してしっかり対応して、不動産会社に随時審査状況を確認することが大切になります。
この記事を参考にして頂き、スムーズに入居審査の結果が出ること祈ります。
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