これからお部屋探しをされる方で「友達同士や兄弟姉妹でルームシェア」をお考えの方もいらっしゃると思います。
ルームシェアには、
- シェアメイトと家賃負担を分け合える
- シェアメイトと交友を深められる
- 寂しくない・賑やか
など….多くのメリットがあります。
しかしルームシェアの賃貸審査は一人暮らしなどの一般的な審査に比べて厳しめです。
ルームシェアで入居できる物件を見つけることは想像以上に難しいのです。
今回はそんなルームシェアの賃貸審査について知っておきたい6つのポイントを詳しく解説していきます。
- ルームシェアの賃貸審査が厳しい理由
- ルームシェアのパターンによっても審査基準は異なる
- ルームシェアの賃貸審査に落ちてしまうケース
- ルームシェアの賃貸審査に通るには
- ルームシェアの賃貸審査に必要な書類
- ルームシェアの賃貸審査に掛かる日数
上記6つのポイントについて解説をしていきますので、この記事をお読みいただくことでルームシェアの賃貸審査についてバッチリです!
ルームシェアの賃貸審査が厳しい理由
「ルームシェアの入居はNG」
このように決められている不動産会社やオーナーは多いです。
ルームシェアの入居が厳しくなる理由は下記の4つが挙げられます。
- 契約者の取り決め・手続きが面倒
- 入居者を完全に把握することが困難
- 騒音トラブル
- 家賃滞納リスク
それぞれ詳しく解説していきます。
契約者の取り決め・手続きが面倒
ルームシェアの場合、
- 誰が契約者になるのか
- 連名契約とするのか
- その他の入居者には連帯保証人を付けるのか
など…契約内容が複雑となり手続きが面倒になります。
また、例えば「契約者だけが退去したい場合」など、退去の際にも非常に手間がかかることが多いです。
入居者を完全に把握することが困難
ルームシェアの場合、契約時に入居者としていた人が勝手に退去して、さらには違う人に入れ替わっていたなんてことも頻繁に起こります。
また、勝手に入居人数が増えているという事も珍しいことではありません。
ルームシェアの場合だとこのように不動産会社やオーナーは入居者を完全に把握することが困難となります。
騒音トラブル
ルームシェアの場合は複数での入居となり、さらには仲の良い知人・友人と生活をすることになります。
夜な夜な騒いでしまうルームシェアの方もいれば、さらに人数を集めてパーティーを開いてしまうなど…
騒音トラブルが発生しやすいこともルームシェアが敬遠される大きな理由です。
家賃滞納リスク
さらにルームシェアでは、収入面において入居者全員に余力がないケースも少なくありません。
実際に筆者は「お互い無職の友人同士でのルームシェア」の賃貸契約を仲介したこともあります(この時は入居者一人の父親が契約者。もう一人の入居者の父親が連帯保証人という契約内容でした)
筆者の実例のように父親の代理契約であれば家賃滞納リスクは少なくすることはできますが、やはり契約手続きはかなり面倒です。
また、代理契約などではない本人契約などの場合は、シェアメイトの中で一人でも家賃が払えなくなってしまうとその他の入居者でカバーできない可能性が高く、結果家賃を滞納されてしまうケースは大いに考えられるでしょう。
以上の4つの理由から、
「ルームシェアの入居はNG」
とする不動産会社やオーナーが多いのです。
ルームシェアのパターンによっても審査基準は異なる
ルームシェアと言っても、さまざまなルームシェアのパターンがあります。
- 社会人同士のルームシェア
- 学生同士のルームシェア
- 兄弟姉妹のルームシェア
こちらもそれぞれ解説をしていきます。
社会人同士のルームシェア
社会人同士のルームシェアの場合、しっかりと安定して家賃を支払うことができるかが大きなポイントとなります。
無職の場合だと審査NGとなってしまう不動産会社が多いです。
また、続柄は「知人・友人」となりますので入居人数が多くなるほど騒音トラブルを考慮されて審査が厳しくなると言えます。
ルームシェアOKの物件で入居者全員が安定して家賃を支払うことができ、入居人数が少なければ多くのケースで賃貸審査に通過することができるでしょう。
学生同士のルームシェア
学生同士のルームシェアの場合、ほとんどのケースで両親が契約者となるため、家賃滞納リスクによる審査NGはほぼなくなります。
しかし学生の場合は社会人の方の場合よりも騒音トラブルをより不安視されるケースが多いです。
また、ゴミ出しなどの生活マナーの部分も不安視されやすいため、学生同士のルームシェアも決して簡単ではありません。
兄弟姉妹のルームシェア
ルームシェアのパターンの中で、最も審査に通過しやすいのは兄弟姉妹のルームシェアです。
知人・友人と比べて騒音トラブルも発生しづらく、シェア解消のリスク(退去のリスク)も低いためです。
また学生同士の兄弟姉妹ルームシェアであれば、
「契約者:父親 入居者:子」
となり、契約内容もはっきりと分かりやすいものになります。
さらに父親が契約者ですので家賃滞納リスクもほとんどなく、兄弟姉妹のルームシェアは他のルームシェアのパターンと比べてかなり審査が通りやすいと言えます。
ルームシェアの賃貸審査に落ちてしまうケース
ここまでルームシェアの入居が厳しい理由や、ルームシェアのパターンによって審査基準が異なる点を解説してきました。
ここでは具体的にルームシェアの賃貸審査に落ちてしまうケースを詳しく解説していきます。
ルームシェアの賃貸審査で落ちてしまうケースは下記の4点です。
- ルームシェアNGの物件
- 安定して家賃を支払える証明ができない
- 個人信用情報にキズがある
- 言葉づかいや態度、身なりが悪い
ひとつひとつ解説していきます。
ルームシェアNGの物件
ルームシェアNGの物件の場合、そもそも賃貸審査を受けることができません。
物件紹介の段階でNGとなってしまうので、検討したい物件がルームシェアOKの物件であるかは事前にしっかり確認するようにしましょう。
安定して家賃を支払える証明ができない
ルームシェアOKの物件であっても安定して家賃を支払える証明ができないと賃貸審査に落ちてしまいます。
また、収入に対して適した家賃を選択することも大切です。
収入に対して適した家賃に関しては下記の記事で詳しく解説をしていきます。
よろしければ参考にご覧ください。
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個人信用情報にキズがある
近年の賃貸契約では、連帯保証人の代わりに家賃保証会社に加入することが一般的です。
家賃保証会社には、クレジットカード会社などの信販会社が運営する「信販系の保証会社」があります。
信販系の保証会社の場合、
- クレジットカードの滞納歴
- 携帯代の滞納歴
- 自己破産歴 など
個人信用情報を元に審査を行います。
そのため「安定して家賃を支払える証明」ができる方であっても、個人信用情報にキズがある方の場合は高確率で審査に落ちてしまいます。
個人信用情報にキズがある方の場合は、信販系の保証会社を利用しない不動産会社の物件に切り替えたり、契約者名義を変更するなどの対処が必要です。
<関連記事>
【入居審査落ち確定!?】クレジットカードの滞納と賃貸審査の関係
言葉づかいや態度、身なりが悪い
不動産会社に対しての言葉づかいや態度、身なりが悪い人は「入居後にトラブルを起こす人物」と判断されて入居審査に落ちてしまう可能性があります。
不動産会社に来店する時には言葉づかいや態度、身なりにはできる限り気を付けるようにしましょう。
ルームシェアの賃貸審査に通るには
ルームシェアの賃貸審査に通るには、
ルームシェアが可能な物件を見つける
ことが一番重要になっていきます。
ルームシェアが可能な物件は想像以上に少ないです。
そのため希望条件に合う物件があったとしても、その物件がルームシェアNGであることが多くなります。
より多くの物件でルームシェアが可能な物件であるかどうかを事前に確認しておくことが大切です。
また、もちろん、
- 安定して家賃を支払える証明ができる
- 個人信用情報にキズがない
- 言葉づかいや態度に問題がない
など…一般的な賃貸審査と同様に上記の内容も審査に通るうえでとても重要になります。
ルームシェアの賃貸審査に必要な書類
ルームシェアの場合の賃貸審査に必要な書類をまとめました。
- 身分証(契約者・入居者全員分)
- 印鑑(契約者)
- 所得証明書(必要なケースあり)
身分証・印鑑の基本的な必要書類に加えて所得証明書や残高証明書など「安定して家賃を支払える証明」が必要なケースもあります。
また、連帯保証人が必要な場合は、契約時に連帯保証人の方の実印や印鑑証明書が必要となりますのでご注意ください。
ルームシェアの賃貸審査に掛かる日数
ルームシェアの場合、連名契約や代理契約、連帯保証人を立てるなど一般的な賃貸審査に比べて複雑になるケースが多いです。
一般的な賃貸審査では2日~3日程で結果が出ることが多いですが、ルームシェアの賃貸審査では3日~7日程みておいた方が良いでしょう。
また、契約する不動産会社や利用する保証会社によっても審査に掛かる日数は大きく異なっていきます。
さらに、
- 申込書に不備がある
- 必要書類に不備がある
- 不動産会社の定休日をまたぐ
- 不動産会社や保証会社側が連絡をし忘れる
など…さまざまな理由で審査結果が遅れてしまう可能性もあります。
入居審査に掛かる日数に関して詳しく解説している記事もございますので、よろしければ下記の記事も参考にご覧ください。
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まとめ
今回はルームシェアの賃貸審査について詳しく解説をしました。
ルームシェアをOKとする不動産会社やオーナーは実際のところ多くはなく、ルームシェアの賃貸審査は一般的な賃貸審査に比べて厳しくなります。
また、契約手続きも複雑になりがちなので、ルームシェアのお部屋探しは審査から契約手続きまで時間を要することも多いです。
ルームシェアで最も重要なことは、
ルームシェアの入居が可能な物件を事前にしっかり確認することです。
ルームシェアOKの物件をいくつか見つけて比較検討して賃貸審査を受けることで、より良い物件を見つけるができるはずです。
あなたが賃貸審査に通過し、良いお引越しができることを祈っています。